前のスライドを表示
次のスライドを表示
 
前のスライドを表示
次のスライドを表示
 
前のスライドを表示
次のスライドを表示

この街で、わたしらしく生きる。長野市

更新日:2024年3月6日

ここから本文です。

間違えやすい有毒植物

有毒植物の誤食に注意しましょう

芽吹きの季節は、各地で有毒植物の誤食による中毒事故が多発します。山菜などの採取の際には、特に次の点にご注意ください。

  1. 食用植物と確実に判断できないものは、採らない。食べない。売らない。人にあげない。
  2. 山菜を採るときは、一本一本よく確認して採り、調理前にもう一度確認する。(*芽生え時は区別がつきにくいので、特に注意が必要。)
  3. 家庭菜園や畑などでは、食用植物と鑑賞用植物は明確に分けて栽培する。
  4. 種、球根などを保管する際は、袋などに名前を記載し、種類が分かるようにする。

間違いやすい有毒植物

ハシリドコロハシリドコロ

別名:ユキワリソウ、ロート

中毒症状:嘔吐、下痢、瞳孔散大、幻覚症状

間違えやすい植物:フキ、ハンゴンソウ

特徴:谷あいの湿った木陰に生える多年草で、地下茎はくびれのある太い塊が横に這います。茎は直立してまばらにまばらに枝分かれし、高さ30から60cmになります。葉は柔らかく、楕円状卵型で先が尖っています。

春先に山菜と誤って食べたことによる中毒の発生が多く、特に若芽の頃は「フキノトウ」とよく似ています。

ハシリドコロとその他植物の見分け方
部位等 ハシリドコロ(有毒) フキ(フキノトウ)可食
全体 若い芽は太く棒状 若いものは球形
におい 臭いはない フキの香りがある
楕円状卵型 羽根状に3~7に深く裂ける

 

トリカブト類

トリカブト類(キンポウゲ科)猛毒

別名:カブトギク、カブトバナトリカブト

中毒症状:けいれん、呼吸麻痺

間違えやすい植物:ニリンソウ、モミジガサ(別名シドケ)、ゲンノショウコ

特徴:山野に見られる多年草で、地下茎は紡錘状。茎は直立して円柱状で、葉は互い違いに生え、葉柄は長く深い切れ込みがあります。

ニリンソウ(キンポウゲ科)可食

別名:ガショウソウニリンソウ

特徴:山地や山すその林下に生える草質の柔らかい多年草で、しばしば群生しています。春に白い花をつけ、葉は淡白色の斑点があります。高さ15cmほどまで伸び、全体にまばらな毛があります。

トリカブト類とニリンソウの違い
部位等 トリカブト類(有毒) ニリンソウ(可食)
ニリンソウより太い 細い
群落 あまり群落を作らない 群落をつくることが多い
葉柄 充実 中空

 

トリカブト類とゲンノショウコの違い
部位等 トリカブト類(有毒) ゲンノショウコ(可食)
毛がない 毛がある

バイケイソウ類

バイケイソウ・コバイケイソウ(ユリ科)有毒

別名:ハエドクソウ、ハエコロシバイケイソウ

中毒症状:嘔吐、下痢

間違えやすい植物:ギボウシ、ギョウジャニンニク

特徴:多年草で茎は直立し、葉は広い楕円形で互い違いに生え、縦ひだが多数あります。バイケイソウは深山の疎林下の少し木陰の湿ったところに生え、コバイケイソウは、高山帯の日当たりの良い少し湿ったところに生えます。

ギボウシ(ユリ科)可食

別名:ウルイ、ユリッパギボウシ

特徴:多年草で、葉は根ぎわに集まり、葉柄は直線的で樋(とい)状をして太く斜めに立ちます。長さは30から40cm程度です。葉は広い楕円形または卵状楕円形をして長さ10から15cmで先端は短く急に尖っています。

ギョウジャニンニク(ユリ科)可食

特徴:深山の林下に生える多年草で、強い臭気があります。葉は2片ですが、まれに3片あります。葉柄の下半は茎の下部を抱いており、上部には暗紫色の細点がある。ギョウジャニンニク

間違えやすい有毒植物:バイケイソウ類、スズラン、イヌサフランなど

バイケイソウ類とギボウシの違い
部位等 バイケイソウ類(有毒) ギボウシ(可食)
葉脈 葉の付け根から葉先に並行 葉の中央の主脈から広がる
互い違いに生える
葉柄がない
数枚が根から集まって生える
葉柄がある

 

バイケイソウ類とギョウジャニンニクの違い
部位等 バイケイソウ類(有毒) ギョウジャニンニク(可食)
におい 臭いはない ニンニクのような臭い

ドクゼリ

別名:オオゼリ、イヌゼリドクゼリ

有毒部位:全草

中毒症状:けいれん、呼吸困難

間違えやすい植物:セリ

見分け方:ドクゼリは、セリに比べて全てが大型で根元に大きな根茎があり、緑色で太くタケノコに似た節があります。ほのかな香りを持ちますが、食用のセリの独特な香りとは異なります。セリと間違えやすい植物には「ドクゼリ」のほかに「ウマノアシガタ」「キツネノボタン」「クサノオウ」があります。ドクゼリの茎

スイセン

有毒部位:全草

中毒症状:嘔吐、下痢スイセン

間違えやすい植物:ニラ、ノビル

見分け方:スイセンには臭いがありませんが、ニラには独特なニラの臭いがあり、ノビルにはネギのような臭いがあります。

イヌサフラン

地下に球茎を有する多年草で、春に葉が多数重なり合った目が現れます。

有毒部位:全草

中毒症状:嘔吐、下痢、けいれん、呼吸麻痺など

間違えやすい植物:ギョウジャニンニク、タマネギ、ジャガイモなど

有毒成分:コルヒチン(誤植による死亡事例あり)

園芸用に栽培する場合は、食用の植物と混じらないようにしてください。

 

スズラン

高山に生える多年草で、根茎が横に伸び、茎が立っています。スズラン

有毒部位:全草

中毒症状:心不全

間違えやすい植物:ギョウジャニンニク

見分け方:スズランの下部の葉柄の基部は、さや状の鱗片葉に包まれ、臭いがありません。ギョウジャニンニクは、はかまから葉が抱き合うようにして伸び、ニンニクのような臭いがあります。

中毒になってしまったら

早急に医師の診察を受けましょう。
その際、原因となった植物が残っている場合は、受診時に持参すると治療の参考になります。

関係リンク

参考資料

長野市作成リーフレット

長野市保健所食品生活衛生課でも配布しています。

お問い合わせ先

保健福祉部
長野市保健所食品生活衛生課食品衛生担当

長野市若里6丁目6番1号

ファックス番号:026-226-9981

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?